小さな隙間を
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バーバラ村田のショータイム in 唐変木
と
バーバラ村田の作品をモチーフにした絵画展
無事終了しました。
当日会場にはアルコールジェル、アルコールティッシュを使って頂き、ショーは一回のみ。
お集まり頂いた皆様。
お会い出来て嬉しかったです。
皆様の「念」のようなものが静まった場内で静かに絡まり集まってくるのを感じました。
その力が体に宿って、動かされてゆくような不思議な30分でした。
時間がバラバラのアンティーク時計がそこかしこに掛かる古びた地下室で、うさぎやかたわれやピエールや、月や赤子の絵たちに見守られながらひととき全てを忘れた時間がそこに浮かんでいました。
お越しになれなかった皆様。
唐変木のむっちゃんママに気に入って頂き「定期的にやりましょう!」ということになりましたのでまたやります。
のんびりとお待ちください。
絵の方は…当面展示の予定はございませんが、写真で紹介して参ります。
上演が出来ること、観てくださるお客さまがいらっしゃること、場所を営業し提供してくださる方がいらっしゃること。
当たり前のようなことが、決して当たり前ではないこと。
音楽や踊りや演劇、パフォーマンス、お笑い、酒場、喫茶店やら映画館…こういうのは生活の中の隙間、みたいなところにあって、なくても生活はしてゆけるけど、隙間のない生活は遊び(緩み)のないレールみたいなもので、案外簡単に折れたり曲がったりする。
人によってはそれが、スポーツだったり美術鑑賞だったりゲーム、アニメ、漫画、ファッション、旅行だったりもするでしょう。
何かを作ることだったりもするでしょう。
色んな選択肢があるのが、いい。
小さなものから大きなものまであるのが、いい。
自分だけの小さな緩みを持つことで、折れずに生きて行けることもある。
小さな緩みや大きな緩みが、生活の、街の、社会の、世界のそこかしこにあるのは人の心身にとって案外、意外と、結構、かなり、必要なことなんじゃないかなあと思うのです。
しんどい時ほどより一層。
そんなことを考えながら、せっせと手を洗いながら、店のドアノブを拭きながら、空気を入れ替えながら、小さな隙間を大切にしてゆきたいと思います。
ショー写真by漆原さま