新年のご挨拶
もう一月も半ばに差し掛かろうとしていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
怒濤の年末年始イベントを終え、遅ればせながらこちらでもご挨拶を、と思い乍らも書きあぐねているうちにすっかり松も取れてしまいました。
一体この2012年の初めの挨拶をどんなふうに始めたらよいのか、正直全くわからなかったのです。
昨年三月十一日以来、過去、現在、未来への、全ての考え方、感じ方が大きく揺さぶられ、今も揺さぶられ続けています。
何故、あの時ああしなかったのか、今、どうしたらいいのか、明日、どうなるのか、どうしたいのか。
みんながそう考えて、そしてそこに無数の対立が生まれる。小さなことから大きなことまで、無数の。
手を伸ばせば溢れんばかりの情報がここにはあって、けれども何ひとつ確かなことはなくて、誰も本当のところはわからない。
わからないから怖くて、溢れる情報の数だけ対立が生まれてちりぢりになっていく。
このままただちりぢりになってゆくのは私は嫌なので。
なので、知ろうとすること、考えること、想像すること、忘れないこと、を諦めないでゆこうと思います。
昨年の夏、フランスで出会ったモンベール夫人の言葉を今もう一度思い起こして。
「若い人たちが今こそ変えていって下さい。それに世界中が注目しています。そのことが新しい世界の希望になるのです。」
若い人たちも、若くない人たちも、今こそ。
遅くなってしまったけれど、ようこそ2012年。来てくれてありがとう。
この新しい年が少しでもあたたかく力強いものになりますよう、祈りながら惑いながら笑いながら歩んでゆきたいと思っております。
皆様のもとにたくさんの光がふりそそぎますように。
今年もよろしくお願いいたします。
バーバラ村田朋未